電車男について

途中からですが、毎週見ています。なんだかんだで元ネタが分かる部分がかなりあったりするので、情けないことに面白い。エンディングのサンボマスターが流れると夜中にも関わらずテンションが鰻登り。


リアルタイムでは見てなかったんですが、ログもちょっと見ました。まんま2ちゃんねる。こゆい。しかし、この2ちゃんねるが発祥ということで疑問も持たれているらしいです。
『「電車男」は本当にノンフィクションなのか』
匿名掲示板ならではなんですが、それでも当然気になるところ。そこに面白さがあり、同時に危険性もあるわけで。それにつけこんで商売してるのはいかがなものか、って意見もあるそうで。


むずかしいことはわからんです。でも「電車男」が事実にせよそうでないにせよ、あのドラマは結構頑張って作られてるんじゃないかと思うんです。インターネットの世界を現実世界で表現するのは、簡単なことではないでしょう。その上でインターネットでの知識をそこまで必要とせず、なるべく多くの人の感性に合うように作るということは大変な作業だったんじゃないでしょうか。


ところでこのドラマは、既存のある二人のキャラクターの関係にとても似ていると思います。弱くて頼りない主人公と、彼をヒロインと結婚させるために机の中から来た彼の助っ人。日本人なら誰でも知っている漫画。そう、のび太君とドラえもんです。のび太君はジャイアンにいじめられたり、しずかちゃんの気を引こうとしたり、困ったことがあればすぐに家にいるドラえもんに相談します。たまにドラえもんが失敗することもありますが、基本的にはのび太君はおんぶにだっこ。そんなのび太君も、時としてドラえもんなしで思わぬ勇気を出して男をあげる。
電車男もまた、困ったことがあればネットの住人達に相談し、うれしいことがあれば嬉々として報告する。そして成長していったある日、今までになかった「自分の」勇気を発揮する。このシステムは日本人の感性に意外とマッチしやすいものだったんじゃないでしょうか。


しかし、電車男は主人公がオタクだったため話題になっていますが、もし彼がオタクじゃなかったらどうでしょう?悩み、相談し、勇気を出す、案外普通のひと。つまりネット上の誰かだったり、俺だったり、あなただったりするかもしれないのです。


現在日本のインターネット利用者は6割を越えているそうです。インターネットに接続している俺たち7000万人が、時には頼れるドラえもんになったり、またある時は情けないのび太君になったり。ドラマは意外と身近にあるのかもしれませんね。