正体見たり 枯れ尾花  

台風が来るって事で家をでませんでした。家にいると勉強しないんだよねー。


勉強もせず、いいともなんぞ見て案の定ぐだぐだ。幽霊に足がないのは誰かの絵が発端だとは聞いたことがあったんですが、丸山応挙って名前は知りませんでした。幽霊画で名のある人物だそうで。病弱な奥さんが厠に立つ様子を描いたもので、その絵に誰かがお茶をこぼして足が消えてしまったとか、そんな謂われも面白かった。


なるほどしかし、考えてみると、幽霊に足がないってのは不思議と納得がいくものですね。地に足がつかない、おぼろげな感じが「いかにも」って雰囲気を醸し出してます。外国の幽霊にはちゃんと足があるそうですから、日本人独特の感性なんでしょうか。


それにしたって幽霊も、この世とあの世の境目をふらふらとしているのは本意ではないのかもしれません。この世に残した強い未練も、時が経てば次第に薄らいでいくのかもしれない。もうやめたい。そう思うかもしれない。


それでも幽霊をやめられないのは、『足がないから洗えない』、ってことなんですかね。