「パラッパッパッパー」のあれについて

「はーい!ジャクリーン!今日も元気してるー!?」
「ハロージョニー!相変わらずね」
「んー!なんといっても僕はいつも健康に気をつかっているからね!野菜と肉は2:1!」
「さすがねジョニー!私もあなたを見習いたいわ。なんだか最近、野菜の値段に気を遣いすぎて気が滅入ってるのよ」
「んー!其れは困ったね!三十路前の奥様!そんな君にピッタリのグレイトなアイテムを教えてあげよう!」
「まあ!それで、今日はどんな役立ちアイテムを紹介してくれるのかしら?」
「今日はなんと、あのモーガン・スパーロック監督が体を張って実験を行う注目の問題作、
"SUPER SIZE ME"のご紹介だ!!」
「まあすごい!」
「まだ早い」
「ごめんなさい」
「この作品で監督は、”食事をマクドナルドだけで1ヶ月過ごしたらどうなるか”を、自分自身を実験体に、まさに捨て身で実験するんだ!」
「あら。それってそんなに深刻なことなのかしら?」
「んー!一概に危険だと言えるかは正直難しいね!監督の資料では米国人の半数以上がマックの”ヘビーユーザー”らしいし!被験者が監督一人だし、他の食事を1ヶ月続けたらどうなるかの比較もないし!しかし栄養バランスを考えれば”なんかアブネーな”ってのは子供でも持つ感想だね!馬鹿じゃない君!」
「うるさい」
「ごめんなさい。しかし君のことを一概に馬鹿ということすら難しいのではないか、ってのも監督は暗に示唆していたようないないような!」
「どういうことかしら?」
「監督は作品の中で、ファーストフード業界による商品イメージの展開手段についても問題を提起しているんだが、その中になんと”子供へのすり込み”なんてのまであったんだ!」
「それってつまり・・・」
「そう!子供達は業界の戦略にまんまと乗せられてるかもしれないってことなんだよ!」
「な、なんだってーーー!!」
「三十路前には関係ない。そんな監督からの問題提起が満載のドキュメンタリーなんだよ!」
「すごいわジョニー!ところでそのドキュメンタリーが私の役に立つのかしら?」
「もちろん!だって毎日マックを食べれば、野菜を買わなくて済むじゃなーい!」
「それをすんなって言いたいんだよ」


深夜の通販っぽく感想を述べました。内容自体が「これはこれこれこうなのさ!すごいでしょ!」っていうあの深夜の通販に通じるトコがあったんですが、ドキュメンタリーとしては面白かったです。ちょっと(俺的にはかなり)演出が過剰なのはお国柄ってことで目をつぶりました。