キーパンチャーと少女と囚人のジレンマ

囚人のジレンマという問題がある。有名なゲーム理論に関する問題で、解のあるものではない。


この問題でも一応攻略法のようなものはある。しっぺ返しか、パブロフか。しかしこれは選択が複数回にわたって行なわれるときにのみ効果がある。たとえば焼肉屋で肉を焼いているときや、ある部署での各社員のがんばり具合いなどになら使えるかもしれない。
選択が一回きりの場合はどうか。自分が得をするのは「裏切る」ことである、はっきり言って俺はそう思う。しかしwikipediaにあるように『各個人が自分にとって「最適な選択」をすることと、全体として「最適な選択」をすることが同時に達成できない』のだ。ジレンマは発生する。


ならばどうするか。教室で全員が顔をふせ、先生に「花瓶を割った犯人は挙手をしろ」と言われた小学生はどうするのか。同じ人を好きになってしまった中学生達はどうするのか。


月並みな答えだが、自分の信じたとおりに行動するしかないのだろう。「裏切り」もまた長い人生の中での一つの選択であると俺は思う。


だが一つ、誰か教えてほしい。
眠くて眠くてもういやになっちゃった卒研生はどうすればよいのでしょうか。
ひとりなのにジレンマです。


ちなみに「囚人のジレンマ」を体験できるフリーソフトがあります(→これ)。信じる気持ち、信じられる気持ち、裏切る気持ち、裏切られる気持ちがちょっとわかります。人によってはそうとうむっとするかもしれませんし相当にシュールでくどいですが、個人的にお勧めです。