義体は人間の脳を支配するか

またりっきーは面白い話題を持ってくる。頭痛かったのにめっちゃ集中して見てしまった。


NHKの特集(1時間)を見たんですが、やはり21世紀にはこれらの話をはずせない、と思わせる内容でした。人間の脳をコンピュータにつなぎ、人工の腕やパワードスーツに直接命令を送る。ラットの脳に電気信号を送り、快楽中枢の刺激によりラットの行動を制御する。カメラから得た映像を変換し、頭に取り付けたジャックから脳に送り、映像化する。脳内に電極を差し込み、パーキンソン病を抑制する。
このへんの話題でもカメラの映像を直接脳に映し込む話はほかの番組でも最近やっていたので、知ってはいました。しかしその映像を手に入れた本人の評価は、NHKと民放とで大きく違っていました。今日見たものでは「すばらしいものだった」といっていましたが、この前の民放では「確かにものは見えた。しかしもっとも見たかった子供の顔は光の点にしか見えず、失望した。近く取り外す」と言ってました。技術者と被験者、双方の望みと得られた評価はまったくかみ合っていなかったようです。
パーキンソン病に関しても見たことのある話でした。今日のNHKの番組にでていた医師は「すばらしい治療法です」と言っていました。そしてこれに関しては、民放の方でもかなり好評価だったようです。民放ではマイケル・J・フォックスにフォーカスを当てて、パーキンソン病の現在を映していました。


しかしこれらの話題はとても危険なものでもある、とNHKでは締めくくられています。これは当然の議論で、今すぐに始めなければならないものだと。今日見た技術は軍事利用に直結します。りっきーが言ったとおり、ラットは爆弾もカメラも運べる。脳の信号を直接機械に送れるなら、素人でも複雑な武器やコンピュータを手足のように扱うことができる。パーキンソン病を抑えられるなら、その逆も可能なのではないか。民放では事故によって「悩まない脳」になった人の話題も取り上げられていた。昔のジャンプの漫画るろうに剣心にいた、喜怒哀楽の「楽」だけが残った脳。これは現実にあることなのだ。脳の構造がわかれば、こんな兵士をいくらでもつくれるのではないか。


神経科学の実用化までは、もう数年しかないらしい。